『恋恋風塵』――ホウ・シャオシェンの代表作の一つ
いわずと知れた侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の代表作の一つ。
いつ見たんだっけ?
いま調べたら日本公開は1989年。
台湾映画か侯孝賢の特集があって、どこかの名画座で見たはずなんですが、
いつどこで見たかは、よく覚えていません(笑)。
でも、何を見たかははっきり覚えています。
男の子と女の子の淡い青春物語。
たいしたストーリーもないのですが、
ただ、わけもなく男の子がイライラしている。
彼女と歩いていて楽しいはずなのにイライラしている。
青春のイライラ――。
というか、思春期特有の焦燥感。
その心情は、よくわかります。
そういう思春期の焦燥感を含め
人生のあれやこれやの
すべてを包み込むようなラストシーンも
とても印象に残っています。