『仮面ライダー 龍騎』――ライダーバトルものの始まり

「戦わなければ生き残れない」という
有名なキャッチフレーズを引っさげて登場したのが『仮面ライダー 龍騎』。
十三人のライダー同士が戦うという設定は斬新でしたが、
退場するライダーが少なくて、
中盤はちょっと中だるみしたかもしれません。
あと、マルチエンディングというのも
当時としてはスゴイ発想だったと言えます。
ただ、『クウガ』や『アギト』に比べて
画面が暗いのが難点といえば難点でしたね。

『仮面ライダー アギト』――不思議な面白さ

仮面ライダー クウガ』のヒットを受けて、その続編のようなもの(?)として制作されたのが『アギト』です。
5月5日から、ニコ生で一挙生放送を行います。
「仮面ライダー アギト」全51話一挙放送 - 2015/05/05 16:00開始 - ニコニコ生放送
仮面ライダー』としての面白さを追求した『クウガ』に比べると、『アギト』は、仮面ライダーとしても、神話的なストーリーも今ひとつ乗れませんでした。
しかし、登場人物の掛け合い(津上翔一と氷川、北条と小沢などなど)など、こねたが面白くて目が離せなくなる――。
不思議な面白さにあふれる作品です。

『仮面ライダー クウガ』――平成仮面ライダーの原点

仮面ライダー』のいわゆる「平成一期」は、
ずっと食わず嫌いだったのですが、
昨年、ニコニコ生放送で書くシリーズの最初の五話を放送していたのを
見ているうちにはまり、今年の3月の「クウガ」と「アギト」の
一挙放送で、ほぼコンプリートしました(完全ではありませんが)。
「仮面ライダークウガ」全49話一挙放送【前編】1話-17話 - 2015/04/25 18:00開始 - ニコニコ生放送
そして、今日から三夜連続で、また『クウガ』の一挙放送が行われます。
クウガ』という作品では、
仮面ライダー」という存在にリアリティを持たせようとするために、
警察との関わりを綿密に描いていたり、倒された怪人がなぜ爆発するのか、
あるいは、都市部での爆発の被害をどうやって避けるのか、などなど、
子供だましの作品にならないように、大人が知恵を絞ったことが感じられます。
若かりし頃のオダギリジョー演ずる五代や、
周囲の人との関わりも綿密に描かれて、
さわやかな青春ドラマとしての一面もあります。

なにより、エンディングの『青空になる』もいいですよね。
[参考]
ユリイカ総特集『平成仮面ライダー
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2012/08/post-0fe4.html

『第三の男』――目と耳が楽しい

イギリスの小説家グレアム・グリーンが脚本を書いた『第三の男』。映画の教科書的な作品ですが、まあ、あまり難しいことを考えずに、目と耳で楽しむ映画なんじゃないかな、と思います。

『ルパン三世』――悪くないおもしろさ

小栗旬ルパン三世黒木メイサ峰不二子を演じる『ルパン三世』が公開されました。

私は、映画は予告編の出来で判断することが多いのですが、この予告編を見たときに、「意外といけるかも?」と思いました。布袋寅泰が作曲した新しいメイン・テーマも気に入りました。
まあ、傑作と言えるかは微妙なところもありますが、ゆる〜い無国籍アクションの娯楽作品としては楽しめました。
そもそも、アニメの『ルパン三世』シリーズ自体、一部のTV作品や映画の評価が高いだけで、アニメの楽曲も含めて、そんなに大事にすべきもんかな? と思ってましたので、この実写版は、「新しいルパン像」を刷新するのにいい機会だと思いました。
黒木メイサ峰不二子も良いですよね。レザー・ジャケットを着て、バイクを乗り回し、ロケット・ランチャーをぶっ放す不二子は、漫画や初期アニメのイメージに近いと思います。
なにより、小栗旬が演じたことによって、ルパンが不二子に惚れてる感じが、戯画的ではなく、人間味とともに、初めて理解できたような気がしますね。

『ルパン三世 カリオストロの城』――初めて映画館で観た

ルパン三世 カリオストロの城』といえば、テレビで十回以上は観てるはずなのですが、映画館で観たことはありませんでした。
今回、ニュープリントで劇場公開されるので、生まれて初めて大画面で観ることができました。
テレビで放映される時には、時間の都合でいろいろとカットされてるはずなのですが、それと比べると、劇場版は、わりとゆったりとしたテンポで進んでいった、という印象でした。
宮崎駿監督作品では、これが一押しです。

『あなたを抱きしめる日まで』

イギリスのジャーナリストで、舌禍事件を起こして業界を干されていたマーティン・シックススミスのノンフィクション『The Lost Child of Philomena Lee』をもとにした映画。
映画冒頭のちょっとしたやりとりからも、イギリス社会を映し出していておもしろい作品です。